FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のE組の初戦でドイツに逆転勝利を収める殊勲を見せた日本代表。だが第2戦でコスタリカに敗れ、背水の陣でルイス・エンリケ率いるスペインとの決戦へ挑む。
日本代表が戦う“死の組”E組は、現時点で4ポイントを獲得したスペインが首位、1勝を挙げた日本とコスタリカが3ポイントで並び、最終節での逆転突破を目指すドイツが1ポイントで最下位となっている。そんな中、『ダゾーン・イタリア』の解説陣がカタールW杯特番「Night Cup」において、現地時間1日に試合が行われるE組およびF組に見解を示した。
ステファノ・ボルギ記者はまず、クロアチア、モロッコ、カナダなどが同居するF組で、クロアチアとの最終戦を残して3位と予想外の苦戦を強いられているベルギーに言及。E組最下位のドイツと比較しつつ、持論を展開した。
「明日はかなり重要な試合が控える。ドイツとベルギーは、グループ突破が困難になると予想されていなかったが、大きなリスクを背負っていると言えるだろう。ただ、ドイツとベルギーのどちらが突破の可能性が高いかと言うと、間違いなくドイツだろう」
するとダヴィデ・ベルナルディ記者もこれに賛同。「私もそう思う。ベルギーは“危険”とまでは言わないが、モロッコとの敗戦後に内紛も報じられ、チーム内の状況が穏やかではない」と指摘した。
続けてボルギ記者も「かなり張り詰めた状態と言える。プレーもかなりひどい。カナダ戦で勝ったが、あの結果は奇跡だった上、モロッコには敗れた。明日の対戦相手はクロアチアであり厳しい。仮にチームが団結していたとしても難しいくらいなので、現状ではさらに難しいだろう」と主張。ベルギーのグループステージ敗退を予想した。
さらにボルギ記者は、E組のコスタリカ対ドイツを「歴史的な一戦」であると強調。2006年ドイツW杯以来の両チームの対戦であることや、W杯史上初の女性主審としてステファニー・フラパールさんが試合を裁くことに言及した。その上で、試合のスコアを3-0でドイツの勝利と予想。一方、ベルナルディ記者ら他の『ダゾーン・イタリア』記者陣は2-0で同じくドイツの勝利を予測した。
また日本対スペインについては、ボルギ記者が2-1でスペインの勝利、ベルナルディ記者らもスペインの優勢を指摘して3-1のスコアを予想。その結果、日本の勝ち点はコスタリカとともに3ポイントにとどまり、グループステージでの敗退となる可能性を予測した。