森保一監督率いる日本代表は現地時間1日、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022のE組最終節でスペインと対戦。ドイツとの初戦に続いて大逆転劇を再び演じて2-1でスペイン戦を制すると、“死の組”において奇跡の1位通過を決めた。
第2戦でコスタリカには敗れたものの、W杯優勝を経験する2チームから奪った大金星に『ダゾーン・イタリア』の解説陣も賛辞を贈る。カタールW杯特番「Night Cup」において、当初、スペインの勝利を予想していたステファノ・ボルギ記者も、歴史的偉業を見せた日本を絶賛した。
「E組の勝者である日本は、ドイツとスペインに勝利を収めた。しかもどちらも同じ形で、モリヤスによる“戦術の傑作”で倒した。日本は極めて素晴らしいチームであり、コントロール不可能だ。日本のこれまでの試合を振り返ってみても、選手たちは強く、スピードがあり、信念を持っている。それに非常に組織力もある。対戦相手にとって厄介な存在と言えるだろう」
続いてボルギ記者は、日本が試合を支配しながらも0-1で敗れたコスタリカ戦を分析。日本に足りない要素を指摘した。
「日本は本物のチームであるが、コスタリカ戦終盤のわずか1回の枠内シュートで失点した。あの場面でこのチームの不完全さが垣間見えたと言える。真のトップチームが勝利を持ち帰るために必要な我慢と冷静さが足りなかった。だが日本に足りないのはこれだけだろう」
日本代表のMVPは?
最後に『ダゾーン・イタリア』の解説陣は日本のMVPについて議論。ボルギ記者が候補に「並外れたパフォーマンスを見せた」田中や、「ベンチスタートから稲妻のように左足でゴールを決めた」堂安を挙げると、ルカ・ファリーナ記者は堂安を推薦した。「彼が挙げた2ゴールは、最終的にグループの行方を変えた」とその理由を指摘。だが、ニコーラ・セーキ記者は、選手ではなく、森保監督を推すと、ボルギ記者もこれに賛同し、多数決で日本代表指揮官をMVPに選出した。
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