クロアチア代表指揮官ズラトコ・ダリッチが、日本代表について自身の見解を示している。
FIFAカタール・ワールドカップにおいて、日本はグループEでドイツ、スペインと強豪を撃破し、勝ち点6で1位突破を決めた。ラウンド16ではグループEを2位で勝ち上がった前回準優勝国のクロアチアと激突する。
クロアチアを率いるダリッチ監督は次戦の対戦相手が日本に決まったことを受け「スペインが早々に先制したのを見て、私はそこですべてが決まったと思った。だが結果はそうとはならなかった」と日本代表の戦いぶりに驚きを受けたと述べている。クロアチアメディア『Slobodna Dalmacija』がその言葉を伝えた。
「違う結末も十分あり得た。それこそコスタリカがドイツに勝っていた場合、スペインが敗退していたわけだから」
「すでにこの大会からはベルギー、デンマーク、ドイツなどが敗れた。我々が次に戦う相手を選べるのであれば、日本を指名したかもしれないね。ただ、試合を見る限り彼らは決して簡単な相手ではないよ」
グループリーグで見た日本の印象については次のように語っている。
「スペインやドイツよりも上の位置でグループを終えるということは、とてつもないこと。実際にあきらめないで戦い続けることをピッチ上で示したし、強大なチーム相手に2試合とも勝利をマークした」
「日本のクオリティはそれらの試合で示したとおりだ。我々は試合序盤からミスをすることが許されないし、試合全体で規律を守り続ける必用がある、とりわけ彼らのカウンターはなんとしても防がなくてはならないね」
そして決勝トーナメントの重要性をこう説いている。
「ただ、我々クロアチアはフットボールの側面から見れば、世界のトップに肩を並べる位置で戦ってきた。創設から30年弱で大きな大会で2つのメダルを手にしている。クロアチア国民はそれを誇りに思うべきだし、幸せなことだ」
「ただ、我々はまだまだ貪欲に上の位置を目指さなくてはいけない代表チームだ。次の日本戦は間違いなく重要な試合となるだろう。前大会の2018年はグループリーグで3勝することができた。だが、もしラウンド16でデンマークに敗れていた場合、大会はそこで終わっていた。当然ファイナルまで進む以前の問題だし、明確な敗者として大会から去っていた」
「現時点で大げさな夢を語るつもりはない。まずは静かに、次のステップに向けて準備を進めることが大事なんだ。まずはピッチでしっかり力を示したい」
日本vsクロアチアの一戦は日本時間5日24時にキックオフとなる。日本代表は前大会準優勝国を下し、初となるベスト8進出を果たせるのだろうか。