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フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督が、アルゼンチンとの決勝に敗れた後、「夢は叶わなかった」とコメント。フランスのスポーツ新聞『レキップ』が伝えている。
フランスがアルゼンチンに2点リードされた劣勢を、キリアン・エムバペの2得点で同点とし、延長戦に入るが、再びメッシの得点で瀬戸際に追い込まれた。それでも、フランスの10番が終了間際に2本目のPKを沈め、PK戦に持ち込んだ。だが、二人目のキングスレイ・コマンと3人目のオーレリアン・チュアメニが成功させることができず、フランスがアルゼンチンにPK戦の末に敗れ、W杯優勝を逃した。
この結果を受けてデシャン監督は、「最後は残酷だった。(優勝という)夢を見る権利を得るために必要なことはした。だが、夢は叶わなかった」と連覇を逃した無念を口にした。 試合を振り返ったフランスの指揮官は、「60分までは、あまり良くなかった」と振り返った上で、「相手はこちらよりもはるかにエネルギッシュだった」とアルゼンチンのパフォーマンスを賞賛した。
その要因の一端になったのは、チームに蔓延したウイルス問題。準決勝のモロッコ戦では、アドリアン・ラビオやダヨ・ウパメカノが体調不良で欠場し、決勝を前にチーム内にウイルスが蔓延。決勝への複数選手のコンディション面には懸念もあった。 デシャン監督は、「先発した選手たちは何の心配もなかった」と言及したものの、「何人かの重要な選手のエネルギーが少なかった」ことを強調。そして「言い訳にはならないが、今までのようなダイナミズムがなかった」と少なくともパフォーマンスに影響を与えたことを認めた。
最後にフランスの指揮官は、「結果が反対だったとしても今日は答えを出さなかった」と自身の進退への明言はしなかった。