1日のワールドカップ・グループE最終節、スペインは日本との試合を1-2で落として2位で決勝トーナメントに進出している。ルイス・エンリケ監督は試合後、日本に実質的に上回られた時間は5〜10分であったとの見解を示している。
圧倒的なボールポゼッションで、11分にアルバロ・モラタがゴールを決めたスペイン。しかし後半立ち上がり、48分に堂安律、3分後に田中碧のゴールを許して逆転され、そのまま1点ビハインドで試合終了のホイッスルを迎えた。この結果、同グループは勝ち点6で日本が首位、勝ち点5でスペインが2位で決勝トーナメントへ駒を進めている。
試合後、ルイス・エンリケ監督は『ゴル・ムンディアル』に対して、次のような感想を述べている。
「誠実に言わせてもらうが、試合を通して日本が上回ったとは思っていない。日本が私たちを上回ったのは5〜10分間だった」
「後半に何が起こったか? ハーフタイムに私たちは話し合ったんだ。『後半は前半のようにはならない。日本はリスクを課冒すだろう』とね。二つのアクションで彼らは私たちの上を行った……。悲しいことだが、最初の2試合の結果のおかげで私たちは先へと進んでいる」
L・エンリケ監督は累積警告での出場停止にリーチがかかっていたMFセルヒオ・ブスケツをはじめ、ここまでのレギュラーをほぼ温存せずに起用。前日会見で首位を狙うことを強調していたが、その通り勝利を狙う布陣だった。
「5分間、パニックの時間があった。その間に2ゴールを決められ、さらに2失点する可能性もあった。日本のようなチームが失うものが何もない状況になれば、飛行機のように飛んでくるということだ。その後は、状況は再び落ち着いたが、しかし彼らの守備は堅かった。日本は首位通過となり、そうなるに値した。反対に私は悔しさを覚えている。首位になりたかったからね」
「この敗戦に不安を覚えたか? 不安はない。しかし、これがワールドカップだと気付かせてくれる平手打ちだった。ノックアウトラウンドでもこういったことが起こるかもしれないということだ」