今節は上位陣が軒並み勝ち点を落とす週末となった。
首位に立つヴィッセル神戸はサンフレッチェ広島と対戦。試合は立ち上がりから広島が圧力をかけながら攻勢を強めていくと、7分には右サイドから中野就斗が上げたクロスをファーサイドに走り込んでいた志知孝明が豪快にボレーで決めて先制点を奪取した。これで勢いに乗った広島は31分にも満田誠のクロスから、フリーになっていた加藤陸次樹がヘディングでゴールへと流し込み、追加点を奪って前半を折り返した。
後半は2点を追う神戸が選手交代を駆使しながら反撃。ただ、システムを変えて敵陣にどんどん侵入していくが、広島の隙のないディフェンスが度々跳ね返していく。終盤には新加入のバーリント・ヴェーチェイやフアン・マタを投入したが、最後まで広島の硬い守備を崩すことができず。神戸は5試合ぶりの敗戦を喫した一方、広島は3試合連続無失点で勝ち点3を積み重ねた。
2位の横浜F・マリノスはサガン鳥栖とホームで対戦。ニッパツ三ツ沢球技場での一戦は互いにチャンスをものにすることができない展開が続いた。そんな中、試合を動かしたのは個での仕掛けだった。スコアが動かないまま終盤に突入し、スコアレスドローの雰囲気が漂ってきた87分、鳥栖の長沼洋一が左サイドからカットインして右足を一閃。ゴール右へと決め切り、アウェイチームが先手を奪った。
だが、苦しい状況に追い込まれた横浜FMも意地を見せる。先制点を奪われた直後、90分に横浜FMの吉尾海夏が見事なワンツーでペナルティエリアに侵入すると、起死回生の同点ゴールをゲット。土壇場の攻防で勝点1を獲得し、神戸との勝ち点差を1つ縮めている。
また、3位の名古屋グランパスは敵地でアビスパ福岡と対戦。終盤にウェリントンにゴールを奪われると、最後まで1点が遠く0-1の敗戦を喫した。一方、埼玉スタジアムで行われた浦和レッズと京都サンガのゲームは、ホームの浦和が押し込む時間を長くしたが、最後までゴールが遠くそのままタイムアップ。勝ち点1を積み重ねる結果となった。
上位陣が勝利できなかった中、上位に食い込んできたのが鹿島だ。C大阪との上位対決に挑んだ鹿島は、13分に高い位置のプレッシャーから鈴木優磨がボールを奪うと、そのまま冷静にゴールへ流し込み、エースのゴールで幸先よく先制に成功した。
だが、鹿島にアクシデントが起きる。23分、MFディエゴ・ピトゥカがC大阪のMF喜田陽と球際で接触。ここで主審がオンフィールドレビューを行うと、ピトゥカの足裏が相手のふくらはぎ部分に入っており一発退場の判定となった。これにより鹿島はリードしながらも前半のうちに数的不利という苦しい展開を強いられた。
それでも、鹿島は「4-4-1」のブロックを敷きながら自陣に下がって対抗。C大阪の猛反撃を受けながらも粘り強い守備で無失点の時間を続けていく。終盤にはあわやゴールというシーンもあったが、最後まで体を張り続けた鹿島が1点を守り切り、上位対決を制して3位に浮上した。
そのほか、川崎フロンターレはFC東京との多摩川クラシコをマルシーニョ弾で制して勝点3を獲得。柏レイソルは横浜FCとの残留争い直接対決を制して突き放すことに成功した。
■J1リーグ第27結果
川崎F 1-0 FC東京
浦和 0-0 京都
横浜FM 1-1 鳥栖
鹿島 1-0 C大阪
札幌 0-1 湘南
広島 2-0 神戸
福岡 1-0 名古屋
横浜FC 1-2 柏
G大阪 1-1 新潟
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