先週日曜日に行われたハイメ・ムンギアの最新試合では、緊張感のあるラウンドがいくつかあった。対戦相手はあまり有名とは言えないジミー・ケリーだったが、ムンギアのタイミングを巧みに見計らい、追い込むシーンも見られた。ムンギアはフラストレーションを溜めていっているように見えた。
だがムンギアは見事に立ち直った。第5ラウンドに左フックの強打を当てケリーをキャンバスに沈めた。アッパーカットと続くパンチの連打でケリーはさらに2度ダウンを喫し、ムンギアは5ラウンドTKOで勝利を収めた。
才能あふれるムンギアの、ステップアップの機運が高まってきた。今こそ世界王者や元タイトルホルダー、トップコンテンダーと戦い自身を試すときだ。
「どんなことにも挑戦していくよ」ムンギアは試合後にDAZNのクリス・マニックスに対して語っていた。
「(この戦いは)僕にとって得ることが多かったと思う。160ポンド(ミドル級)に戻って世界タイトル戦をやるのもいいし、168ポンド(スーパーミドル級)に階級を上げるのもいい。どんなことでも挑戦していくよ」
25歳のムンギアはすでに40勝0敗、32KOというキャリアを誇り、間違いなく世界タイトルのコンテンダーだ。ムンギアにとって、野望を叶えるための対戦相手は誰がふさわしいだろうか?実現すると面白そうな対戦相手を列挙した。
ジャーモール・チャーロ
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第一に、ムンギアとWBCミドル級王者の激突を見たいと思うファンは多いのではないだろうか。
ケリーをTKOで沈めた後、ムンギアはこの考えに同意した。
「オスカー(デ・ラ・ホーヤ)がジャーモール・チャーロに言ったことと同じことを言いたい。ここに来て度胸を見せてくれ。アル・ヘイモンの後ろに隠れてないで俺と戦おう」
「皆にとっても、ボクシング界にとってもすばらしい試合になると思うよ」
デメトリアス・アンドラーデ
WBOミドル級王者デメトリアス・アンドラーデもムンギアと同じ状況といってもいいかもしれない。サウル"カネロ"アルバレス、ゲンナジー・ゴロフキン、チャーロのような選手との対戦を何年も待ち続けているが、実現していない。
アンドラーデとムンギアが戦えば、互いを利用して自分の株を上げることができるに違いない。面白い試合になることだろう。
この二人のキャリアにとって大きな一歩を踏み出すのは、一体いつになるだろうか。この問題に対する解決策は、まさしく二人が戦うことであろう。アンドラーデは現在168ポンド(スーパーミドル級)での試合を優先しているが、もし大物を釣り上げたいという強い意思があるのであれば、160ポンド(ミドル級)に戻り、「勝者が全てを勝ち取る」ムンギアとの試合に臨むことになるはずだ。
ゲンナジー・ゴロフキン、カネロ・アルバレス
(Getty Images)
もしムンギアがチャーロやアンドラーデとの試合を組むことができなければ、カネロ対GGGの勝者か敗者との試合をアピールすることもできるかもしれない。いずれの場合もムンギアが切に望んでいるビッグネームとの対戦ということになるが、ゴールデン・ボーイがこの対戦をまとめるのは難しいかもしれない。
DAZNから中継が行われる「カネロvsGGG 3」において、勝者は現代ボクシングにおいて最も注目を集めるファイターということになり、パウンド・フォー・パウンドのエリートとしての地位を固めることになる。一方どちらが敗れた場合でも、敗者は2023年の早い段階で信頼回復のための試合を組み、リハビリを行うことになるだろう。こうなればムンギアにも、手強い経歴を持つファイターと対戦ができる可能性がある。
メキシコ人ファイター同士がぶつかり合う「シンコ・デ・マヨ」(※5月5日を意味するメキシコの記念日)が実現するか、ムンギアが兼ねてから望んでいた、伝説の"トリプルG"との対戦が実現するか。どちらになるだろうか。
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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6月26日(土) 9:00 | ロドリゲス vs.ルンヴィサイ | WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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