2024シーズンのF1は24戦で行われ、同一シーズンにおける過去最多のレース数となった。現行レギュレーションの最終シーズンとなる2025年も、同様に年間24レースとなる。
各チーム、及びパワーユニットメーカーは早くも新規定の2026年に向けて注力する向きがある中、2025シーズンはどのようなシーズンになるのだろうか。
F1第3戦日本GP 概要
近日公開予定
コースの成り立ち
Getty Images
ホンダの創業者・本田宗一郎の野望を叶えるべく1962年に建設された鈴鹿サーキットは、日本のモータースポーツの聖地として多くのファンに愛されている。開業当時の日本は、高速道路も普及していないような道路環境だったが、世界中のサーキットを参考に、珍しい立体交差のあるレイアウトのコースを完成させた。
F1初開催は1987年。日本人初のフルタイムドライバーとなった中嶋悟の凱旋や、エンジンサプライヤーとしてのホンダの活躍、アイルトン・セナなど人気ドライバーの登場もあり、F1ブームを巻き起こした。
その後も、セナとアラン・プロストの一騎打ちや、キミ・ライコネンの大逆転勝利、トヨタの初ポールポジション、鈴木亜久里・小林可夢偉が母国で3位表彰台を獲得するなど、モータースポーツファンの記憶に残るレースがいくつも生まれており、シーズン終盤に開催されることからワールドチャンピオン決定の舞台になることも多くあった。
また、難易度の高いテクニカルなコースは、世代を問わずドライバーの人気を集めており、ミハエル・シューマッハやセバスチャン・ベッテルなど、歴代のチャンピオンたちがお気に入りコースの一つに鈴鹿の名前を挙げている。
そして2024年から、これまでの秋開催ではなく、春へと引っ越すことに。また、鈴鹿でのレースについても2029年まで契約延長となっている。
2021年よりF1デビューしている角田裕毅は、F1で初の鈴鹿となった2022年、そして2度目の2023年と入賞に手が届かず。2024年は待望の10位入賞となった。4度目の母国レースで角田は自己最高成績を更新できるのか注目だ。
レース開催日程・DAZN配信予定
第3戦:日本GP
日時 | 内容 | 解説・実況 |
---|---|---|
4月4日(金)11:30~ | フリー走行1回目 | |
4月4日(金)15:00~ | フリー走行2回目 | |
4月5日(土)11:30~ | フリー走行3回目 | |
4月5日(土)15:00~ | 予選 | |
4月6日(日)12:00~ | ドライバーズパレード | |
4月6日(日)14:00~/配信開始13:15~ | 決勝 |
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サーキット(鈴鹿サーキット)のレイアウト
Getty Images
世界的にも珍しい8の字型のレイアウトを持つこのサーキットは1周5.807kmで、2本のストレートと18のコーナーで構成される。
メインストレートは下り坂になっており、S字からNIPPOコーナー(ダンロップコーナー)を含むセクター1は、わずかなミスが次のコーナーに影響するため、ラップタイムを大きく左右ポイントとなっている。セクター2の立体交差を過ぎると進行方向は左回りとなり、ヘアピンとスプーンカーブを抜けるとバックストレートが続く。ストレートエンドに位置する130Rを全開で抜け、シケインを通過して、1周となる。
コース幅があまり広くないため、オーバーテイクの難易度は高いものの、狙いどころはDRSが設置されるメインストレートからのターン1、ヘアピン、シケインの飛び込みなどが代表的な抜きどころとなる。2024年は角田裕毅がターン6の逆バンクでアウトからかぶせて、ターン7のインを取るという形で複数回のオーバーテイクを成功させた。このセクションも今後は大きな見どころの一つと言えそうだ。
2024年日本GPの結果
Red Bull Content Pool
2024年のF1第4戦日本GP決勝は2024年4月7日行われた。
現地鈴鹿は前日より雨が降らず決勝開始時刻を迎えた。気温22度、路面温度40度と、路面は前日よりも10度以上高くなった。各マシンのデグラデーションがより際立つ傾向となる。タイヤ戦略についても、1ストップか2ストップか、戦略が読みづらい状況に。
決勝では20人の半分以上がミディアムを選択。5番グリッドのフェルナンド・アロンソがソフト、12番グリッド~17番グリッドの6名と19番グリッドのケビン・マグヌッセンがソフトを選択している。
レースがブラックアウトとなり、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスの順でターン1に飛び込んでいく。10番手スタートの角田裕毅は蹴り出しが良くなく、ソフト勢のニコ・ヒュルケンベルグとバルテリ・ボッタスにスタート直後抜かれてしまった。
するとS字に入ったターン3でアレクサンダー・アルボンの左フロントとダニエル・リカルドの右リアが接触し、両マシンはそのままタイヤバリアに衝突。これでレースは1/53周目でいきなり赤旗となった。
リスタートはセクター1通過時点の順番となり、フェルスタッペン、ペレス、ランド・ノリス、カルロス・サインツ、アロンソ、オスカー・ピアストリ、ルイス・ハミルトン、チャールズ・ルクレール、ジョージ・ラッセル、ヒュルケンベルグ、ボッタスと続き、角田は12番手からのリスタートとアナウンスされた。バリアの修復に時間を要し、14:32にレース再開と発表されている。
再度フォーメーションラップに入り、そのままタイヤを履き続けるドライバーがいる一方、ハミルトン、ラッセルはハードに変更。角田はソフトに変えた。
再スタートで角田は抜群の蹴り出しを見せ、P9まで上げる。フェルスタッペン、ペレス、ノリス、サインツ、アロンソ、ピアストリ、ルクレール、ハミルトン、角田という順番になった。
だが後ろから迫るラッセルのペースが速く、角田は5/53周目のターン1で抜かれ、P10にポジションを落としている。
ヒュルケンベルグ、ボッタスらは早々にソフトを諦め、8/53周目に入るタイミングでハードにつなぐ。その次の周に角田もソフトからハードに変更するも、ピットアウトするとボッタスの後ろとなり、ボッタスにアンダーカットを許してしまった。
ステイアウトし続けている上位勢より、タイヤ交換を終えたボッタスや角田のほうがラップペースが速いという状況になる。16/53周目にはペレスやサインツもハードタイヤに変更。フェルスタッペンは17周目にミディアムへとスイッチしている。
角田はボッタスを追いかけつつ、ステイアウト組のアルピーヌをトラック上でオーバーテイクしていった。20/53周時点で、ボッタス、角田、ランス・ストロールの3台が事実上の入賞圏内の当落線上で戦う状況となる。
23/53周目に入るタイミングで、サージェント、マグヌッセン、ボッタス、角田、ストロールと続々ピットイン。この混戦状態でRBピットクルーが大仕事を見せる。複数台が同じタイミングでピットに入った状況下、隊列の先頭で角田を送り出す。角田もチーム無線で「最高のジョブだった!」と感謝の言葉を口にしている。
これで角田は11番手。14秒前方のヒュルケンベルグはピットインを控えていることもあり、すぐ後ろにいるストロールとの戦いが事実上の入賞圏内バトルに。
30/53周時点でトップのフェルスタッペンが独走し、クルーズ状態に。2番手は11秒差でペレス、そこから5秒差で3番手サインツという順番になっている。
角田は34/53周目、逆バンクに入るところでアウトからヒュルケンベルグをかわし、P10の入賞圏内まで上がった。この直後、背後を走っていたストロールがピットインを行ったため、角田は入賞圏内を単独走行する状況に。
第2スティントのステイアウト組、第3スティント勢が入り乱れる中でレースは終盤に入っていく。48/53周目にソフトに変更したストロールがマグヌッセンをパスし、11番手まで上がる。あとは7秒前の角田に追いつけるかどうかが注目ポイントとなった。
トップはフェルスタッペンが独走を続け、同年の3勝目をマーク。鈴鹿では3連覇となった。2番手は12秒差でペレスが入り、レッドブル1-2となっている。3位サインツまでが表彰台に上がった。
4位ルクレール、5位ノリス、6位アロンソ、7位ラッセル、8位ピアストリ、9位ハミルトンとなった。
そして角田はコントロールしながら後続を寄せ付けず10位でフィニッシュチェッカーを受け、3度目の鈴鹿で初の入賞。2レース連続のポイント奪取を果たしている。当時の5強10人が誰もリタイアとならない中で、その上位勢に割って入る値千金の1ポイント奪取となった。
Red Bull Content Pool
2024年第4戦日本GP・決勝結果
1/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
2/セルジオ・ペレス/レッドブル
3/カルロス・サインツ/フェラーリ
4/チャールズ・ルクレール/フェラーリ
5/ランド・ノリス/マクラーレン
6/フェルナンド・アロンソ/アストンマーティン
7/ジョージ・ラッセル/メルセデス
8/オスカー・ピアストリ/マクラーレン
9/ルイス・ハミルトン/メルセデス
10/角田裕毅/RB
11/ニコ・ヒュルケンベルグ/ハース
12/ランス・ストロール/アストンマーティン
13/ケビン・マグヌッセン/ハース
14/バルテリ・ボッタス/キックザウバー
15/エステバン・オコン/アルピーヌ
16/ピエール・ガスリー/アルピーヌ
17/ローガン・サージェント/ウィリアムズ
-/チョウ・グァンユ/キックザウバー
-/ダニエル・リカルド/RB
-/アレクサンダー・アルボン/ウィリアムズ
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直近のDAZN番組表(F1)チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | オーストラリアGP | 3月14日(金) ~15日(土) | 3月16日(日) |
第2戦 | 中国GP | 3月21日(金) ~22日(土) | 3月23日(日) |
第3戦 | 日本GP | 4月4日(金) ~ 5日(土) | 4月6日(日) |
第4戦 | バーレーンGP | 4月11日(金) ~ 12日(土) | 4月13日(日) |
第5戦 | サウジアラビアGP | 4月18日(金) ~ 19日(土) | 4月20日(日) |
第6戦 | マイアミGP | 5月2日(金) ~ 3日(土) | 5月4日(日) |
第7戦 | エミリア・ロマーニャGP | 5月16日(金) ~ 17日(土) | 5月18日(日) |
第8戦 | モナコGP | 5月23日(金) ~ 24日(土) | 5月25日(日) |
第9戦 | スペインGP | 5月30日(金) ~ 31日(土) | 6月1日(日) |
第10戦 | カナダGP | 6月13日(金) ~ 14日(土) | 6月15日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 6月27日(金) ~ 28日(土) | 6月29日(日) |
第12戦 | イギリスGP | 7月4日(金) ~ 5日(土) | 7月6日(日) |
第13戦 | ベルギーGP | 7月25日(金) ~ 26日(土) | 7月27日(日) |
第14戦 | ハンガリーGP | 8月1日(金) ~ 2日(土) | 8月3日(日) |
第15戦 | オランダGP | 8月29日(金) ~ 30日(土) | 8月31日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月5日(金) ~ 6日(土) | 9月7日(日) |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9月19日(金) ~ 20日(土) | 9月21日(日) |
第18戦 | シンガポールGP | 10月3日(金) ~ 4日(土) | 10月5日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月17日(金) ~ 18日(土) | 10月19日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月24日(金) ~ 25日(土) | 10月26日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月7日(金) ~ 8日(土) | 11月9日(日) |
第22戦 | ラスベガスGP | 11月20日(木) ~ 21日(金) | 11月22日(土) |
第23戦 | カタールGP | 11月28日(金) ~ 29日(土) | 11月30日(日) |
第24戦 | アブダビGP | 12月5日(金) ~ 6日(土) | 12月7日(日) |