バルセロナの元スペイン代表DFジェラール・ピケ(35)が現地時間3日、現役引退を発表した。
ピケはSNSを通じて2分ほどの映像を公開。その映像の中で現役を引退すること、5日に行われるラ・リーガ第13節アルメリア戦が本拠地カンプ・ノウでの最後の試合になることを、カタルーニャ語で伝えている。
「クレ(バルセロナファンの愛称)のみんな、ジェラールだ。数週間、いや、数カ月前から、たくさんの人が自分の噂をしていたね。ここまでは何も言ってこなかったが、今、自分自身の口から君たちに話したいと思っている」
「君たちの多くがそうであるように、自分だっていつまでもバルサの人間だ。僕はフットボールとバルサが大好きな家庭で生まれた。とても小さい頃から、選手になりたいわけじゃなく、バルサの選手になりたかったんだよ」
「ここ最近はさ、あの子供のことを考えていたんだ。あのジェラールに、これからすべての夢が叶うんだって言ったら、どう思うんだろうって。バルサのトップチームまで到達して、可能な限りのあらゆるタイトルを勝ち取って、欧州と世界の王者になるって言ったら……。史上最高の選手たちのそばでプレーをして、キャプテンの一人にもなって、彼らとずっと友達になれるって言ったとしたら……ね」
「今から25年前、僕はバルサに入団した。一度退団して(マンチェスター・ユナイテッドに移籍)、再び戻ってきた。フットボールは僕にすべてを与えてくれた。バルサはすべてを与えてくれた。君たちクレは、僕にありとあらゆるものをもたらしてくれたんだ」
「あの子供が夢見たことは、もう、すべて叶えられてしまった。今、君たちに物語を終わらせる時がやって来たことを伝えるよ。バルサの次にプレーするクラブなんてのは存在しない。僕はいつだってそう言ってきたけど、本当にそうなるのさ」
「次の土曜が、自分がカンプ・ノウで戦う最後の試合になる。これから僕はクレの一人になるんだ。チームを応援していくし、バルサに抱える自分の愛を子供たちに伝えていきたい。僕の家族が自分にそうしてくれたようにね」
「遅かれ早かれ、僕は戻ってくる。またカンプ・ノウで会おうじゃないか。いつまでも、ビスカ(万歳)・バルサ!」
ピケは1997年、当時10歳の頃にバルセロナ下部組織に入団。FWリオネル・メッシ、MFセスク・ファブレガスらとともに、バルセロナサポーターに大きな期待を寄せられる世代の一人だったが、初めてプロ契約を結んだのはマンチェスター・ユナイテッドで、同クラブでは2007-08シーズンにプレミアリーグとチャンピオンズリーグ優勝を経験した。
そして2008年夏にバルセロナに復帰を果たすと、ラ・リーガ8回、チャンピオンズリーグ3回の優勝に貢献するなどクラブ史上最大級の黄金期を支え、またスペイン代表としては2010年南アフリカ・ワールドカップ、EURO2012優勝を果たし、一時代を代表するセンターバックの一人としてフットボール史に深く名を刻んだ。しかしながら最近は調子を落としており、チャビ・エルナンデス監督が率いる今季のチームではレギュラーの座を失い、ベンチが定位置になっていた。ピケの公式戦記録は666試合出場57得点で、その内バルセロナで615試合を戦っている。
ピケにとってアルメリア戦がカンプ・ノウでの最後の試合となる場合、おそらくだがバルセロナがカタール・ワールドカップ前に臨む最後の一戦、8日のラ・リーガ第14節、アウェーでのオサスナ戦が現役最後の試合となりそうだ。
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