2022年F1第17戦シンガポールGPの予選を終え、アルファタウリの角田裕毅が土曜日の予選セッションを振り返った。
今回、アルファタウリは新フロントウイングのアップデートを持ち込むも、角田はFP2で燃料系のトラブルが発生し、十分なデータを得ることができず。FP3では雨が降った影響でセッション時間が半分の30分になったこともあり、不安を残したまま予選へと挑むことになった。
インターミディエイトを履いての予選で角田は存在感を示し、Q1とQ2とも突破となる。今季5度目のQ3では、最初にインターミディエイトを履いて一時はトップに躍り出た。路面状況がドライタイヤ向きまで回復したことから、ライバル勢がタイムを上げていき、最後に角田はスリックでアタックラップを行うも、結果として予選10番手となった。
また、僚友ピエール・ガスリーも予選7番手となり、アルファタウリにとっては2台そろってのQ3進出という、上出来の予選結果となった。
角田はチーム公式メディアを通じて「Q3に進むのは本当に難しいと思っていた」と発言。望外のQ3進出だったことを明かしている。
「決勝ではトップ10でスタートすることができるので、率直に嬉しく思っています。FP3からの回復は本当にいい内容だったと思うし、予選Q3に進むのは本当に難しいと思っていたので、今日の予選結果には満足しています」
「シンガポールの予選は、僕にとってもチームにとっても、フィジカル的にもキツいものになるだろうと予測していました。(ウェットにより)コンディションがさらに難しくなりましたが、チームのみんなが本当に素晴らしい仕事をしてくれた」
「2台の車がきっちり予選Q3まで進んだことはとてもポジティブなことだと思います。自分としてはインターミディエイトでQ3をスタートしたことはちょっと悔いの残ることになりました。スリックタイヤに慣れてもう1周走っていれば、もう少し改善することができたかもしれないと思っています」
角田は「でもそのあたりの判断も経験が物を言うことですし、自分は今回のことから学んでいきたい。決勝はまた少し涼しくなる予報なので、それが助けになることを期待している。ピエールと僕、両方のクルマがポイント圏内でフィニッシュできることを願っている」と語り、ガスリーとそろっての今季初W入賞に意欲を示した。
チームのテクニカルディレクター、ジョディ・エギントン氏も「今日の結果はかなりの成功だったと言えるだろう」と、角田&ガスリーがそろってQ3に進んだことはポジティブな結果だったと振り返っている。
「FP3の早い段階でクルマのセットがウェットタイヤ向きに適合し、うまく機能した。その後インターミディエイトでもしっかり機能した。予選でもうまく自分たちは流れに乗れたと思っている。マシンバランスは2台ともよく、ピエールとユウキ、両方のドライバーがQ3まで戦い続けた」
「ユウキについては、Q3開始時にインターミディエイトで走行ペースを見てみたかったこともあり、ドライタイヤでのアタックラップ1周を犠牲にした形となった。ここはもう少し改善が必要な点だったかもしれない」
「それでも、状況が刻一刻と変化するセッションにおいては、機能性を探す意味でも必要な分けかただったと認識している」
「決勝レースに向けては、ドライだった金曜日のペースはそこまでよくなかった。その後の成果を見る限りハードウェットやインターミディエイトのほうが問題ないかもしれない。決勝でどのタイヤを使うことになるのか現時点で不明瞭だが、我々にとって追い風になることを願っている。2台とも10番グリッド以内からスタートすることができるし、決勝ではそろってポイントを奪取してもらいたい。それが現実的な目標となる」
今季はなかなか上位勢に迫る速さを見せることができていないアルファタウリ。だがアップデートを持ち込んだシンガポールGPでは、ウェット環境のトラックである程度機能性を示している状況となる。
日曜の決勝もウェットになる可能性が高いとの予報も出ている。抜きどころが少ないマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで、角田&ガスリーそろっての今季初W入賞を果たせるのか注目したい。
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チーム・ドライバー
日程・番組表
レース | フリー走行・予選 | 決勝 | |
---|---|---|---|
第1戦 | バーレーンGP | 3月18日(金) ~19日(土) | 3月20日(日) |
第2戦 | サウジアラビアGP | 3月25日(金) ~26日(土) | 3月27日(日) |
第3戦 | オーストラリアGP | 4月8日(金) ~4月9日(土) | 4月10日(日) |
第4戦 | エミリア・ロマーニャGP | 4月22日(金) ~ 23日(土) | 4月24日(日) |
第5戦 | マイアミGP | 5月6日(木) ~7日(土) | 5月8日(日) |
第6戦 | スペインGP | 5月20日(金) ~21日(土) | 5月22日(日) |
第7戦 | モナコGP | 5月27日(金) ~ 28日(土) | 5月29日(日) |
第8戦 | アゼルバイジャンGP | 6月10日(金) ~11日(土) | 6月12日(日) |
第9戦 | カナダGP | 6月17日(金) ~ 18日(土) | 6月19日(日) |
第10戦 | イギリスGP | 7月1日(金) ~ 2日(土) | 7月3日(日) |
第11戦 | オーストリアGP | 7月8日(金) ~9日(土) | 7月10日(日) |
第12戦 | フランスGP | 7月22日(金) ~23日(土) | 7月24日(日) |
第13戦 | ハンガリーGP | 7月29日(金) ~ 30日(土) | 7月31日(日) |
第14戦 | ベルギーGP | 8月26日(金) ~ 27日(土) | 8月28日(日) |
第15戦 | オランダGP | 9月2日(金) ~3日(土) | 9月4日(日) |
第16戦 | イタリアGP | 9月9日(金) ~ 10日(土) | 9月11日(日) |
第17戦 | シンガポールGP | 9月30日(金) ~10月 1日(土) | 10月2日(日) |
第18戦 | 日本GP | 10月7日(金) ~ 8日(土) | 10月9日(日) |
第19戦 | アメリカGP | 10月21日(金) ~ 22日(土) | 10月23日(日) |
第20戦 | メキシコGP | 10月28日(金) ~ 29日(土) | 10月30日(日) |
第21戦 | サンパウロGP | 11月11日(金) ~ 12日(土) | 11月13日(日) |
第22戦 | アブダビGP | 11月18日(金) ~ 19日(土) | 11月20日(日) |