世界の頂点に君臨する18歳がいる。車いすテニスプレイヤー、小田凱人。プロテニス界の4大大会を計4度制し、パラリンピック・パリ大会では金メダルを獲得。プロデビューからわずか2年でいくつもの最年少記録を打ち立て、驚くべきスピードでスターダムへと駆け上がった。いまや、世界が注目する日本人アスリートのひとりだ。脚光を浴びる理由は、その「強さ」だけじゃない。プロの世界に飛び込んだ16歳の頃から、自分の「見せ方」にこだわってきた。あくまで強気に、あくまでスタイリッシュに。ときにはビッグマウスで周囲を驚かせ、人々の視線を集める。18歳にしてはあまりにも強い。18歳にしてはあまりにも大人びている。そんな「違和感」にスペシャルな魅力を感じるからこそ、小田凱人の心に触れてみたい。2025年1月。真夏のオーストラリア・メルボルンで、全豪OPの開幕を待つ小田凱人に聞いた