アトレティコ・デ・マドリードのサポーターは、自クラブがマンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドを獲得することに拒絶反応を示している。
チャンピオンズリーグでプレーすることを望むC・ロナウドのアトレティコ移籍の可能性は、スペインでは日に日に現実味を増す形で報じられている。27日にはエンリケ・セレソ会長は「誰かが話をでっち上げた。獲得は実質的に不可能」とコメントしたが、本職が映画プロデューサーの同氏の発言はいつも信憑性を欠いていることで知られており、28日付のスペイン『マルカ』はついに1面を使って報じるまで至った。
こうした状況の中でアトレティコは、28日にヌマンシアとの親善試合に臨み、4-0の勝利を飾った。が、その一戦に駆けつけたアトレティコサポーターには、応援以外の目的があった。赤白の熱狂的ファンたちはスタジアムに「CR7・ノット・ウェルカム」の横断幕を掲げ、さらに次のようなチャントを歌ったのだった。
「シメオネ、シメオネよ。サポーターの声に耳を傾けろ。クリスティアーノを獲得するなら全員銃殺だ」
アトレティコサポーターが宿敵レアル・マドリーのユニフォームを着たC・ロナウドに対して、辛辣なブーインや侮辱的なチャントを浴びせてきたことはご存知の通り。あれほど憎んできた相手が自クラブのユニフォームに袖を通すことが許せないようだ。
なお29日付の『マルカ』も、アトレティコのC・ロナウド獲得報道が1面に。曰く、アトレティコが実際にC・ロナウド獲得に動く場合には、FWアントワーヌ・グリーズマンの放出が唯一の方法になるとのことだ。だがグリーズマン本人にアトレティコを去る意思はなく（なおかつ彼はバルセロナからのレンタルでアトレティコに在籍している）、さらにディエゴ・シメオネ監督は同選手を必要不可欠な存在と捉えている模様。たとえクラブやC・ロナウドの代理人が同選手の獲得／移籍を望もうとも、一筋縄ではいかないオペレーションとなりそうだ。
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