ボクシングは現在、様々な階級で次々とハイクオリティの戦いが繰り広げられ、コロナ禍以降勢いを取り戻している。
階級に依らずファイターたちの強さをランキングすると、誰が最も強いファイターとなるだろうか?
この記事では、DAZNが独自に選定したトップ10ファイターをランキング形式で紹介する。新たにPFPランキング入りを果たしたのは誰だろうか?また、落選の脅威にさらされている選手は誰だろうか?
DAZN選定パウンド・フォー・パウンドランキング:選考方法
PFPランキングを決める際に、DAZNチームが考慮している要素をいくつか示しておこう。
- 通算成績:もちろん勝敗数は重要だ。記録には数字以上の意味があるかもしれないが、順位を上げるには勝っていかなければならない。
- 対戦相手のレベル:全階級の全選手と比較しようというときに、レベルの低い相手に30戦全勝しても印象は残せない。最大のライバルやチャンピオンを下してこそ勝利の価値が大きくなるというものだ。
- 勝利した試合のクオリティ:格好良く勝つことも印象を高める要因だ。格上の対戦相手を乗り越えて大きな勝利をもぎ取るというのも良い要素だ。
- 活動の頻度:ランキングに載った選手がしばらく試合を行わなかったからといって、すぐに選手としての価値が落ちるわけではない。だが最近大一番で勝利を挙げた選手からの突き上げを受けるリスクがある。
それでは、2022年8月22日時点のDAZN選定PFPランキングを紹介する。上記の考慮事項を念頭に置いて見てもらいたい。
1. オレクサンドル・ウシク (変動なし)
Mark Robinson/Matchroom Boxing
クルーザー級を圧倒しアンディスピューテッド王者となったウシクは、ヘビー級で数試合しか経験していないにも関わらずPFP常連であったアンソニー・ジョシュアを上回り、ヘビー級世界王座のほとんどを奪ってしまった。サウジアラビアで行われたリマッチでパワーアップしたジョシュアだったが、ウシクも新たな姿を見せ、初防衛に成功。自国の防衛のため一時的に戦列を離れたにも関わらず、戴冠時よりも素晴らしいパフォーマンスを見せた。今、ウシクはまさにボクシング界最強の男だ。
2. テレンス・クロフォード (変動なし)
GettyImages
クロフォードとウシクの差はごく僅かだ。カネロがビボルに敗れたことで、二人は同時にカネロの順位を上回ることとなった。もし"バド"(クロフォードの愛称)が望むスペンスJrとのウェルター級統一戦を次に行うことができ、二人のPFPトップ5戦士が激突することになれば、勝者は一気に首位の座に躍り出ることになる可能性が高い。
3. 井上尚弥 (変動なし)
Getty Images
6月のノニト・ドネア戦は井上にとって再び厳しい試練になるとの見方もあったが、井上はフィリピンのレジェンドをなんと第2ラウンドで撃破。大方の予想を裏切らない快勝を挙げ、バンタム級を制圧し続ける。この一戦の驚くべきパフォーマンスにより、カネロ・アルバレスを退け3位にランクインしている。
4. カネロ・アルバレス (変動なし)
GettyImages
カネロの8年半に及ぶ連勝記録と、前戦での敗戦はディミトリー・ビボルの階級であったことから、カネロをこれ以上大きくランクダウンさせる理由はない。以上の理由からビボル戦の敗戦直後は3位としていたが、井上尚弥がドネアを圧倒した際のパフォーマンスがあまりにも高く、カネロはもうひとつ順位を落とすことになった。
5. エロール・スペンスJr (変動なし)
Ryan Hafey / Premier Boxing Champions
4月に行ったヨルデニス・ウガス戦で終盤にKOし勝利したエロール・スペンスJrは、自身が未だに世界トップクラスのファイターであることを改めて知らしめた。テレンス・クロフォードとの夢の一戦が実現すればボクシング界最強のファイターを決める戦いとなるかもしれないが、当面はトップ5のポジションでやっていかなければならないだろう。
6. ディミトリー・ビボル (変動なし)
Ed Mulholland / Matchroom
2022年までに積み重ねてきたビボルのパフォーマンスや結果を考慮すれば、「トップ20」の中に入ることは間違いないファイターだった。そして、元PFP王者のカネロ・アルバレスを見事に破ったことで、トップ10に見合う実力があることを証明した。ライトヘビー級という自身の庭での勝利ではあったが、これまで求められたことについては全て成功しているため、さらなるビッグファイトが待ち受けることになりそうだ。
7. ステファン・フルトンJr (変動なし)
"クールボーイ・ステフ"は2021年に素晴らしい成果を残した。2021年1月にアンジェロ・レオを倒してWBOスーパーバンタム級王者になると、11月にはWBA王者ブランドン・フィゲロアを倒し一気に統一王者になった。2022年も絶好調を維持しており、ダニエル・ロマンを圧倒して勝利している。
8. デヴィン・ヘイニー (変動なし)
GettyImages
オーストラリアに赴きジョージ・カンボソスJrとライト級全てのベルトを懸けて戦った。ヘイニーは一方的な試合で勝利を挙げ、カンボソスの勝利を願ったメルボルンの観客を沈黙させた。ライト級ですべてのベルトを手にしたヘイニーだが、他の同級トップコンテンダー達を倒すことでPFPランキングを上げることはできるだろうか?
9. シャクール・スティーブンソン (変動なし)
Mikey Williams / Top Rank
シャクール・スティーブンソンがいつかPFPランキングに入ることは間違いなかった。ニューアーク出身のファイターはオスカル・バルデスを圧倒し、スーパーフェザー級統一王者になったことでついにランクイン。24歳にして2階級世界王者であり、このランキングの常連になることが予想されている。これから130ポンド(スーパーフェザー級)を舞台にアンディスピューテッド王者を目指すのだろうか、それともライト級のビッグネームとの対戦の誘惑に惹かれ、階級を上げるのだろうか?
10. ジャーメル・チャーロ (変動なし)
Showtime Boxing
ブライアン・カスターノとのリマッチに勝利したことで、チャーロは10位にランクインした。荒々しいアルゼンチン人ファイターをTKOで沈めたことで、スーパーウェルター級世界最高のファイターとしての地位を確かなものにした。カスターノとの2連戦以前の成果も加味し、PFPランクインに値すると判断した。
惜しくも選外となった選手たち
タイソン・フューリーはディリアン・ホワイトに勝利後引退を宣言したため、リストから除外することとなった。その後フューリーが引退を撤回する可能性も見越し、判断までに猶予を設けていた。だが、事態が二転三転しているため、リング復帰が公式に表明されるまではランク外にせざるを得ない。カンボソスはヘイニーに敗れたことでランキングから外れることになった。だがリマッチで勝利すれば再びランクインするかもしれない。ガーボンタ・デーヴィスとワシル・ロマチェンコもトップ10に近い実力者だ。両者よりも軽い階級で戦うローマン・ゴンサレスやファン・フランシスコ・エストラーダも同様だ。
ボクシング 配信予定 | DAZN番組表
日時(日本時間) | カード | 詳細 |
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8月28日(日) 3:00 | KSI vs Swarmz | |
9月4日(金) 10:00 | エストラーダ vs.コルテス | スーパーフライ級 12回戦 |
9月9日(金) 10:00 | バジェ vs.グエン | IBF&WBO世界女子ミニマム級王座統一戦 10回戦 |
9月18日(日) 9:00 | アルバレス vs.ゴロフキン | スーパーミドル級世界アンディスピューテッド王座戦 12回戦 |
※配信予定、及び出場選手は変更になる場合あり
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